2021年03月06日

きみを忘れない 介助犬ロッキーの物語

きみを忘れない 介助犬ロッキーの物語 - 藤原嗣治
きみを忘れない 介助犬ロッキーの物語 - 藤原嗣治





出版社 : ディスカヴァー・トゥエンティワン (2010/3/15)
発売日 : 2010/3/15
単行本(ソフトカバー) : 152ページ
ISBN-10 : 4887597991
ISBN-13 : 978-4887597990



人と動物の間に結ばれた絆は、想像を絶するほど強く深いようだ。

二〇〇五年五月三十日、まるで駆け足でもするかのように、信田滋弘くんは二十一歳の若さで天国へ旅立った。
残されたロッキーは、いつか滋弘くんが帰ってくると長いこと信じて疑わなかった。
車の音がするたびに、リビングの窓辺に駆け寄り、滋弘くんが降りてくるのを待った。悲しみのあまり食欲が落ち、やせ細った。

その様子が、日本テレビの番組「天才! 志村どうぶつ園」で取り上げられた。
動物と話せる女性ハイジさんとの交流で、少しずつ主の死を受け入れるロッキーの姿に、多数の視聴者から、感動と共感の声が寄せられたという。

人と動物のどちらが先に旅立つにしても、いずれは訪れる永遠の別れ。
心と心で結ばれていればいるほど、その別離は受け入れがたいものだ。
忘れることなどできないのだから、常に相手を考えつづけていることで、心の痛みと共存していくしかないのかもしれない。

ロッキーは滋弘くんの死を受け入れつつも、今も形見のぬいぐるみから離れようとしない。
(中略)
人の一生は短くても長くても、その重さはみな同じなのだ。
滋弘くんのように若くして人生を全うした人の場合、その一生はより密度の濃いものであったと私は信じたい。
そしてロッキーとともに過ごした五年あまりの時間が滋弘くんの人生を彩り、豊かにしたことは、まぎれもない事実であろう。
(あとがきより) --著者よりコメント
posted by ゴロゴロ at 20:12| 埼玉 ☔| 日記 | 更新情報をチェックする