2018年03月29日

クレムリン 赤い城塞の歴史(下) 単行本



単行本: 340ページ
出版社: 白水社 (2016/8/27)
言語: 日本語
ISBN-10: 4560095051
ISBN-13: 978-4560095058
発売日: 2016/8/27
梱包サイズ: 19.5 x 14 x 3 cm《「力と美」の正体とは?》

神話と伝説に満ち、今なおロシアの「心臓部」を探る試み。
ナポレオン侵攻から革命と共産党独裁、ソ連崩壊、現代のプーチンまで、
権力者と民衆、戦争と革命、建築と聖都など、陰影豊かに描く通史。
地図・カラー口絵・人名/事項索引収録。

「ロシアは大公国から王朝支配へ、さらに全く異質の体制へと姿を変えた。ロシアの主(あるじ)として完璧な正統性を誇った者はいない。長い間それぞれの体制が、独自の神話を紡いで国を治めてきた。神話には今も昔も変わらない確固たるメッセージが込められている。それは石盤に刻み込まれた伝承ではなく、常に生身の人間の創作である。権力の座にとどまることこそが、権力者の至上課題なのだ。クレムリンの歴史は、生き残りをかけた闘争の物語である。いつの時代にも、運命があらかじめ定めた必然などなかった。ロシアの今日の繁栄は、歴史の領域に去った過去の体制と同様に、人間が意図的に計算した選択の産物である。」
第12章「正常化」より

モスクワのクレムリン(城塞)は当初、あくまでも戦いのための構造物でしかなかった。ロシアの各地には今も様々なクレムリンが存在する。しかし、伝説と神話を宿し、今なおロシアの「心臓部」として鼓動を続けているのは、モスクワのクレムリンだけだ。政治・軍事・宗教が混然一体化したクレムリンは、ロシア人の欲望と祈り、そして恐れの結晶と言えるだろう。中世のモスクワ大公国からタタールのくびき、エカチェリーナ大帝、ナポレオン侵攻、革命と共産党独裁、ソ連崩壊、現代のプーチンまで……権力者と民衆、戦争と革命、建築と聖都など、陰影豊かに描く通史。
英国の歴史家である著者は、これまでもロシアやソ連の歴史の深層に迫る数々の名著を生み出してきた。モスクワのクレムリンを舞台に、権力者の興亡と民衆の姿を活写した本書でも、事物や現象の背後に透徹する視線と執念が随所にうかがわれる。波乱のロシアの歴史を、城壁の内外から権力者と民衆による双方向のまなざしで見つめ、見事な歴史絵巻に仕立て上げている。30年前、クレムリンに「一目で魅せられてしまった」と語る歴史家が、その「魔力」の正体を追い求めた旅路の記録とも言える。

[下巻目次]
第7章 不死鳥
第8章 郷愁
第9章 アクロポリス
第10章 赤い城塞
第11章 クレムリノロジー
第12章 正常化
謝辞/訳者あとがき
口絵写真一覧/参考文献/出典/事項索引/人名索引

[原題]Red Fortress:The Secret Heart of Russia's History
posted by ゴロゴロ at 03:00| 埼玉 ☔| 日記 | 更新情報をチェックする