2018年03月27日

死神の報復(上):レーガンとゴルバチョフの軍拡競争 単行本



単行本: 400ページ
出版社: 白水社 (2016/8/19)
言語: 日本語
ISBN-10: 4560092575
ISBN-13: 978-4560092576
発売日: 2016/8/19
梱包サイズ: 19.5 x 14.1 x 3.2 cm「核兵器のない世界」は実現できるのか?
ピュリツァー賞受賞、傑作ノンフィクション!

冷戦時代、レーガンは「核兵器の全廃」という理想を胸に秘めつつ、
「スター・ウォーズ計画」を構想し、ソ連の脅威に対抗した。
いっぽう新進のゴルバチョフも同様で、緊張する東西対立に劇的な分岐点をもたらそうと目論んでいた…。

核・生物兵器の軍拡競争の実態、政治家や科学者の奮闘、CIAやKGBの暗躍を、
米「ワシントン・ポスト」紙の記者が、綿密な取材と圧倒的な筆力で描く。
[地図・口絵写真収録]

「一九八二年までに、米ソ両国が保有する戦略核兵器の威力は、ヒロシマ型原爆にして、およそ一〇〇万発分に到達した。これほどの核兵器をかかえているのに、ソ連の指導者たちはおめおめと寝首を掻かれ、反撃のチャンスを逸することを恐れていた。そこで彼らは、報復攻撃を確実におこなえる一種の保証システムを考えた。同システムは「死者の手(デッド・ハンド)」と呼ばれた〔生き残った生者の運命を死者が依然として支配する過去の桎梏のこと。ちなみに本書の原題、"THE DEAD HAND"はここから来ている〕。かくして、全面自動化がはかられ、コンピューターだけでも発射命令を出せる仕組みが構築されかけた。」
「はしがき」より

1970代後半、ソ連は西側に大きな脅威となる「大陸間弾道ミサイル」を開発、80年に実戦配備した。83年、米はこれに対抗し、レーガン大統領が「スター・ウォーズ計画」を提唱した。
レーガンは反共主義者であったが、ソ連指導者たちに私信を送り続けていた。ソ連が先制攻撃を仕掛けてきたら、従来の核抑止理論は役に立たない段階に至っていると考え、「核の全廃」しか道はないという理想を抱いていた。一方ゴルバチョフも、新時代の到来を内外に訴えた。レーガンとの首脳会談では意見が合わなかったが、核戦争に勝者がないという一点で、利害の一致を見た。
ソ連崩壊後、焦眉の急は、旧ソ連に眠る核・生物兵器など「冷戦の置き土産」だった。頭脳や原材料・機材の流出を阻止すべく、米ではある「秘密作戦」が進行していた……。
「核兵器のない世界」は実現できるのか? 冷戦の「負の遺産」を清算できるのか? 20世紀の冷戦における軍拡競争、核・生物兵器をめぐる諸事件を、米ソ・国際政治の動向から、人物の心理や言動まで精細に描く。作家は『ワシントン・ポスト』紙でレーガン/ブッシュ両政権を担当、モスクワ支局長を務めた記者。

[目次]
プロローグ
はしがき

第1部
第1章 危地にて
第2章 ウォーゲーム
第3章 「戦争恐怖症(ウォースケア)」
第4章 細菌の悪夢
第5章 炭疽工場
第6章 死者の手
第7章 アメリカの夜明け

第2部
第8章 「これまでのやり方じゃダメなのだ」
第9章 スパイの年
第10章 剣と楯

略語一覧

[原題]The Dead Hand
posted by ゴロゴロ at 12:00| 埼玉 ☔| 日記 | 更新情報をチェックする