
薬剤師実務のアウトカム (―薬剤師の貢献を示すアウトカム研究を始めるときに読む本―)
単行本: 86ページ
出版社: 薬ゼミ情報教育センター (2019/10/15)
言語: 日本語
ISBN-10: 4904517911
ISBN-13: 978-4904517918
発売日: 2019/10/15
梱包サイズ: 25.2 x 17.8 x 0.8 cm
患者さんのために何ができるのか薬剤師の存在価値をエビデンスとして示す
「どのような成果が得られたのか」を表現するアウトカム研究の入門書。「アウトカム研究」20事例は、それぞれの研究論文の著者自らが解説。工夫を凝らしたさまざまな研究デザイン・方法を比較しながら修得できる一冊。
■事例編でとりあげている「薬剤師実務のアウトカム」
・薬剤師が医師と協働して高血圧症者に積極的に介入すると、良好な血圧コントロール、降圧薬の休薬あるいは減量、ライフスタイルの改善をもたらす
・薬局薬剤師が降圧薬服用患者に生活習慣改善の情報提供を行うことで、血圧のコントロールが改善する
・薬剤師による糖尿病療養支援は、患者の理解度、QOL、血糖コントロールを改善させる
・薬局薬剤師による短時間の動機づけでもHbA1cは改善する
・薬剤師による外来喘息教室での服薬指導は、吸入薬の治療効果や患者のアドヒアランスを向上させ、患者満足度も高い
・【笠間モデル】医療機関と地域連携の下、薬局を訪れた禁煙希望者に薬剤師が関わることで、禁煙成功率が上がる
・外来がん患者への薬学的介入は医療経済効果がある
・病院薬剤師が診察前面談を行うことで、患者のQOLを維持又は向上させる
・慢性期統合失調症患者の処方に薬剤師が介入することで、抗精神病薬の用量や数を減少させ、医療費を下げる
・透析患者における血清ヘモグロビン値の適正化に薬剤師介入は有用である
・薬剤師の視点を生かす外用療法のフルタメソッドは褥瘡を早く治せて治療効果を向上させる
・薬局薬剤師がお薬手帳を用いて外来患者に関わることで、患者安全が高まる
・長期投薬中の患者への薬局薬剤師による電話支援は、問題への早期対処、治療意欲の向上につながる
・薬剤師が訪問業務に積極的に取り組むことは、薬物治療の質を向上させる
・薬剤師がいない二次離島で薬剤師が「お薬説明会・相談会」をすると、薬剤師への認識度が高くなる
・薬剤師がTDMにより治療早期に介入することで、抗MRSA薬の治療効果を改善できる
・薬剤管理指導業務の実施は、患者の薬物治療への理解度を高め、薬を服用することへの不安を軽減し、服薬コンプライアンスを高める
・薬剤師の病棟勤務時間が長いほど薬剤が関連するインシデント発生数は少ない
・薬剤師が処方入力支援に介入することで処方内容及び薬剤費が適正化される
・集中治療室で医師と薬剤師が協働してストレス潰瘍予防薬のプロトコールを作成・導入することで、臨床的に意義のある消化管出血を減少させた。